入社6年目
技 術 職
生地設計に携わっています。
年に2回東京国際フォーラムで開催されるPremium Textile Japanの生地展に向けて出展する20~30種類程の新企画の生地を年2回創っています。
新企画の生地設計の方法としていくつかありますが、大きく3つに分類できます。
①年に2回フランス パリで開催される生地の世界展Premiere Visionに出向き今後の市場の色や素材感といった流れを掴み、それを日本の市場にマッチしたものづくり。
②より多くの方に品質の良い洋服が届ように一度創った生地のマイナーチェンジを行う。より機械ロス率を無くし、工場の機械や原料の背景を見直し、アパレル企業からの改善点をヒヤリングし、生地のブラシュアップを目的にしたものづくり。
③現在世の中には存在していないが、あると生活の質が上がり日々の暮らしを豊かにしてくれる生地。
例えば5年前まで非常識だったが今ではウール製品は洗濯機に入れて洗っていい時代になりました。そういった技術革新によって日常を豊かにするものづくり。
生地設計の仕方も多種多様。
そして、これら全ては未だ想像の産物でしかありません。
ここから具体的にものづくりをしていく中で、最終製品を見据えながら、糸の性質、編機、編み組織、染色整理の全ての知識と経験をうまく噛合せて、創っていく事が生地設計となります。
まだまだ登山としては6合目といったところですが、想像を形にしていく瞬間は毎度新鮮で自己表現ができるものづくりにはすごくやりがいを感じています。
今後は、万能素材であるウールの可能性もっと広げたく、数年後には真夏の灼熱の太陽の下でみなさんがウール素材を着ている世の中にしたいと考えています。
ただただウール好きの私の願望。
しかし、好きなこと、興味があることを深堀して創るものづくりこそ時代を前進させる唯一の方法だと信じています。