技術職

原料は短繊維、長繊維、多種多様な糸をそろえている。
その80%以上もの糸を海外から直接買い付けることで、高品質の糸を適正な価格帯で取引することができる。
原料の選定は、糸のクオリティーデータと、実際に編地をつくり、色、風合いまでつけて生地を仕上げ確認し、数値データと職人の感覚を元に決定している。

糸の企画から始まる生地づくりを大切にしており、生地の企画は、市場のニーズをいち早くキャッチしてものづくりを行うマーケットインと、原料、工場の機械背景から行うプロダクトアウトのふたつの側面からアプローチしている。

そのため営業、工場が密にコミュニケーションをとる必要があり、週に一度企画会議が行われる。

弊社では買い付けた糸の管理から、生地の製造、検査まで行っている。
ここで、ノリタケの生地づくりにおける主な5つのセクションを紹介。

yarn product
撚りを加えたり、撚りを戻したりと、特性の違う糸を組み合わせることによって独特な風合いを持った糸をつくる撚糸技術を持っている。

textile produce
テキスタイルの設計、開発を行う。
糸の特性を理解した職人が様々な糸を組み合わせ、最終製品を見据えた生地づくりをし、イメージを具体化していく。
また、自社のオリジナル柄の生地を一からデザインし、ジャカード機で製造するなどの新しいことにも挑戦する。スケッチなど、手描きのデザインをデータ化し、専用ソフトで編地に適した比率になるよう計算して柄を作成する。

machine setting
注文を受けた製品について、過去に蓄積した2万点以上のセッティングマニュアルを元に、調整を加えつつ生機を作り上げる。

machine operation
稼働している編機が常に問題なく動くようオペレーションする。
糸の補充、編みあがった生地の管理を行い、機械に問題があればいち早く駆け付け調整するなど、絶えず機械の管理をする、いわば機械のシッターのような仕事。

quality check
編みあがった生地を検査することを検反という。
傷や汚れがないかなど、出荷する前に最終チェックを行う。
一反一反、人の目で確認し、その検査を通過した生地だけが、その後染色整理場へ出荷される。

NORITAKEを代表する生地のご紹介


65185F
ウール製品は肌に当たるとなんだかチクチクするといった感覚に覚えがある方は少なくないかと思います。
そのチクチクする正体はウールの繊維の太さ(マイクロン数=μ)に原因があります。
一般的なウール製品に使用されているマイクロン数は20.5μ~22.5μほどの太さで、広く知られているカシミヤのマイクロン数は14μ~16μになります。それでは、チクチクしないボーダーラインはどこか?
それは数値試験や官能検査により18.5μ以下の太さならチクチクしないことがわかりました。本製品のウール素材は18.5μのウール糸を使用し、かつ特殊加工によりさらにマイクロン数を細くしました。そして縮みを押さえたウール素材のため、洗濯機でも洗え、なおかつ毛玉もできないのも特徴の一つです。
ウール素材は万能繊維と呼ばれ、高い保温機能に優れ、衣服内の湿度コントロールを行い、軽い雨なら弾いてくれ、秋~春の長い期間使用でき、たくさんの取り回しの利く素材になります。本製品は肌触りもよく、多機能なウール素材に細かい起毛を施し、かさ高でふんわりしているのにシルエットも出るよう程よい芯を残しています。製品としては上物のプルオーバーなどに使用されており大変ご好評いただいている、弊社自慢の一品になります。

 

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服地に使用される綿糸は大陸綿とアジア綿とがあり、その違いを触って比べてみると繊維のきめ細やかさを明らかに感じ取る事が出来ます。記述通り繊維のキメ細かさの違いがあり、また構成繊維の太さにばらつきの違いもあります。アジア綿より大陸綿の方が高品質とされており、繊維が細く、長ければ長いほど高値で取引されています。本製品では大陸綿の中でも大変高品質なことで広く知られている、「スーピマコットン」を使用しており、綿糸では稀な商標登録された糸で、米国産ピマ原料100%を使用しなければスーピマコットンとは名乗ることは許されていないほど厳格に品質が守られ、保証されている糸を使用。

組織はスムースと一般的な組織だが、機械の調整には熟練された技術者のみができるmm単位の調整をすることで、一般的には不可能な編み目の詰まり具合をさらに詰める、いわゆる「度詰め」にすることで、ストレッチ性を高め、光の透過を抑えて上品な光沢を放っている。

本製品の仕上げとして、アルカリ処理で発色性や光沢性をさらに増すことで、織物と見間違うほど目は細かく、上品な光沢があり、肌触りの良い生地に仕上がっています。しかし、手持ち感は軽く、しわにも強く、イージーケアもできる編み物の特徴は健在です。
製品としてはブラウス、ワンピースなどカットソー全般にお使いいただけます。
メーカー直だからできる品質も価格もご納得いただいている、大変好評な製品になっております。

 

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多くの服地はポリエステル原料が使用されており身近な糸品種ではありますが、製品の用途によって糸の作り方は様々です。
本製品では75D/36Fを使用しています。大変聞きなれない単位かとは思いますが、Dは「デニール」といって糸の太さを表した単位になります。75D36Fの意味は約2デニールのフィラメント(F)を36本集めると75デニール相当の糸になります。といった具合の太さを表します。そうはいってもただのポリエステル製品じゃないか。
そうです。
全くもってありふれたポピュラーな糸に間違いございません。
しかし、その一般的な糸にひと手間もふた手間も加えて付加価値を出すことができるのが弊社の強みでございます。

糸には糸を作る段階の最終工程で少し撚りを加えヒートセットし、撚りを戻すことでふんわりとフィラメントが開きかさ高な糸に仕上げます。そこからその糸にたくさんの撚りをかけること(強撚糸)で膨らみのあるシャリシャリとした、少し固めな風合いの糸に仕上がります。

生地は非常に目の細かなハイゲージの編み機で編み上げ、編地にゴム糸を混ぜることで、生地のストレッチ性を向上させる強撚糸、ハイゲージニット、ゴム糸の3つも盛り込み、非常にタフでストレッチ性に富んだ生地が出来上がります。

この段階だとまだ生地が固く、少し着心地の悪い製品になるため、仕上げにポリエステル減量を施します。その名の通り減量で、生地の状態で糸の表面を溶かし少しだけ編地の目と目の間隔を増やすことにより、生地の固さがとれ生地に丸みとしなやかさが生まれます。結果、高付加価値生地に昇華致します。

本製品はご説明した通り、生地としては非常にタフで、ストレッチ性に富み、丸みのあるシャリ感と清涼感が特徴で、色身は強撚糸の特徴でもあるマットで上品な発色を致します。

もちろんご家庭の洗濯機でのお手入れが可能で、しわ防止の加工も施しているため、長く愛用していただける製品になっています。

テキスタイルメーカーが腕に撚りをかけた本製品、大変ご好評いただいています。